明莉は一瞬黙り込むと小さな声で

「昨日の歓迎会の様子を教えてもらってたの…。

…気になって…」

「何が?」

「…浜谷さん積極的なこだなって…。

隣に座ってベタベタしてたって…。

嫌だなって顔をしたらね、片瀬さんが心配いらないって。

蓮司が久々にものすごく不機嫌で冷たくあしらってたって。

なんか、想像できておかしくなっちゃって。

浜谷さんに少し同情したんだけど、でも蓮司は私のものだから…。

誰にも触れてほしくないの」

背中に回された手に力が込められた。