「明莉、明日は新入社員歓迎会だから夕飯いらない。
ごめんな、明日一緒に過ごせなくて」
四月半ば私の誕生日に本社営業所の歓迎会が決まってしまった。
はじめて一緒に過ごす誕生日だったので内心とてもがっかりしていたが、申し訳なさそうに眉を下げる蓮司に
「気にしないで。
誕生日なんて毎年あるんだから」
と笑顔を向けたのは二週間前のことだ。
夕飯を食べながらもう一度確認するように言われて私は小さく頭をふった。
「何度も謝らなくていいってば。
毎日こうして一緒に過ごしてるんだし、ずっともう一緒なんだから。
一日ぐらいどうってことないってば。
それに、次の休みには式場で衣装選びでしょ?
誕生日よりも私は十月の結婚式の方がずっと楽しみだから」
蓮司のタキシード姿を想像してぽっと頬が赤く染まる。
ごめんな、明日一緒に過ごせなくて」
四月半ば私の誕生日に本社営業所の歓迎会が決まってしまった。
はじめて一緒に過ごす誕生日だったので内心とてもがっかりしていたが、申し訳なさそうに眉を下げる蓮司に
「気にしないで。
誕生日なんて毎年あるんだから」
と笑顔を向けたのは二週間前のことだ。
夕飯を食べながらもう一度確認するように言われて私は小さく頭をふった。
「何度も謝らなくていいってば。
毎日こうして一緒に過ごしてるんだし、ずっともう一緒なんだから。
一日ぐらいどうってことないってば。
それに、次の休みには式場で衣装選びでしょ?
誕生日よりも私は十月の結婚式の方がずっと楽しみだから」
蓮司のタキシード姿を想像してぽっと頬が赤く染まる。