「明莉、風呂入るぞ」

香田さんが風呂からでて、リビングで明莉が差し出した麦茶を飲み始めたのを確認して声をかける。

戸惑っている明莉の手を引き風呂場につれこみ、堪らず両手で頬を包み込み柔らかな唇の感触に酔いしれる。

ぎゅっと抱き締めて耳元に口を寄せ

「明莉…今日結構俺飲んでる…。

一緒に風呂入ってどこまで我慢できるかわかんない…。

香田さんがいなかったら…明莉のこと隅々まで食べ尽くしたかった…」

首筋に舌を這わせると、明莉の体がビクンと跳ねあがり、触れたところからみるみる朱に染まっていく。

何度唇を重ねても、何度身体を重ねても、明莉はその行為になれることなく、恥ずかしそうにしながら真っ赤になって一生懸命俺についてこようとして…。

それが堪らなく可愛くて俺の欲を掻き立てる。

毎晩、ゆっくり寝かせてやれないくらい、俺は明莉の全てにその表情に、声に溺れている。

まるで覚えたてのガキのように、毎晩余裕なんてないくらいに明莉を求めてやまないのだ。