黙って寝かせてくれる夜なんて一緒に住みはじめてから一度もない。

「明莉…」

耳元で甘く囁くその声だけで、私の体温は一気に上がり、潤んだ目で見つめると困ったように笑う蓮司の顔が近づき慌てて目を伏せる。

「 そんな目で見られると今日もすぐ寝れないだろ…。

明莉…好きだよ」

蓮司の甘く囁く愛の言葉に、全身で伝えるその熱に私は…

「蓮司…。

蓮司…好き…」

甘く熱い彼のネツに浮かされてうわ言のように今日も彼の名前を何度も繰り返す。

蓮司との新婚生活は毎日ドキドキが止まらない。