「じゃあ、お互いに気持ちはずっとないってことね?」

お母さんの言葉に朝陽は即答した。

「そんなものあるわけないじゃない!!

私と蓮司は友達で、私は絶対に蓮司のことは好きになんてならないから!」

朝陽は膝の上で固く握り締め、唇をぎゅっと噛み締めてその声は凛としていた。

全ての想いふっきるかのように揺るぎなく力強く言い切った。

「蓮司のことなんて何とも思ってないから!」と。