俺も朝陽も会社からそのまま飛び出してきたので、二人ともYAMASE の文字が背中に入ったツナギ姿だ。
「えっと…こ…うださん?」
胸元のネームを読み上げたお母さんに改めて挨拶をする。
「朝陽さんと同じ本社営業所で工場長をしています香田蓮司です」
「れんじさん?
あらっあらあらっ!
朝陽、もしかしてあのいつも家で話してる蓮司くんかしら?」
にやにやするお母さんに朝陽が慌てて、
「お母さん!余計なこと言わないで!!」
と叫びながらお母さんの口を塞ごうと手を伸ばしかけたとき、ひょいとよけたお母さんはとんでもないことを口にして俺はその場で固まった。
「あらっだって朝陽の恋人でしょ?
朝陽と結婚して一緒に家を継いでくれるんでしょ?
なかなか家に連れて来ないから、お見合いを断る為の嘘かと思って心配してたんだけど…。
ふふっ、イケメンじゃない朝陽」
「うん、イケメンでしょ?
ほら、蓮司は工場長になったばかりで仕事忙しくてなかなかつれてこれなくて…」
早口でそう説明した朝陽が俺のツナギの背中を隣に立ちぎゅっと握った。
二人の会話に俺は返事をすることができなくて、、、ただ呆然と立ち尽くしていた。
「えっと…こ…うださん?」
胸元のネームを読み上げたお母さんに改めて挨拶をする。
「朝陽さんと同じ本社営業所で工場長をしています香田蓮司です」
「れんじさん?
あらっあらあらっ!
朝陽、もしかしてあのいつも家で話してる蓮司くんかしら?」
にやにやするお母さんに朝陽が慌てて、
「お母さん!余計なこと言わないで!!」
と叫びながらお母さんの口を塞ごうと手を伸ばしかけたとき、ひょいとよけたお母さんはとんでもないことを口にして俺はその場で固まった。
「あらっだって朝陽の恋人でしょ?
朝陽と結婚して一緒に家を継いでくれるんでしょ?
なかなか家に連れて来ないから、お見合いを断る為の嘘かと思って心配してたんだけど…。
ふふっ、イケメンじゃない朝陽」
「うん、イケメンでしょ?
ほら、蓮司は工場長になったばかりで仕事忙しくてなかなかつれてこれなくて…」
早口でそう説明した朝陽が俺のツナギの背中を隣に立ちぎゅっと握った。
二人の会話に俺は返事をすることができなくて、、、ただ呆然と立ち尽くしていた。