「ありがとうございます。
でも大丈夫です。
竹内さんのお気持ちは本当に嬉しいんですけど、私が竹内さんに相談したり頼ったりするのはきっと蓮司は嫌だと思うんです」


「まぁ…そうだろうな。
連絡先交換したのバレたら携帯壊されかねないな。

ごめんね、まぁ何かあったら会社で俺のこと捕まえて?

連絡先はちゃんと香田さんがいる前で正々堂々と聞くよ。

何があっても俺は明莉ちゃんの見方だし助けるから迷わず頼りたくなったら俺を一番に思い出して」

私たちは会社の入り口で別れ、休憩室につくと同時に携帯がふるえた。

それは蓮司からのメッセージで
『何時に帰れるかわからないから夕飯はいらない。先に寝てて』

『気を付けて帰ってきてね』

私の送ったメッセージはそのまま既読がつくことはなく、蓮司は帰ってこなかった…。