「結婚してからは、あんまりそんな態度はとってなかったんだけど、彼女がきてから香田さん、わざとまた明莉ちゃんのことのろけたりベタベタしたしたんだよ。
俺が言ってることわかるよね?」

「はい…」

「明莉ちゃん、何があっても香田さんの手を離すなよ?
今…彼女はものすごく混乱して動揺してる。

それは、頭では理解していても二人を目の前にして心が追い付いてない、
そこにきてお父さんの事故。

香田さんも今は彼女を突き放せない。

優しい人だからね。

明莉ちゃん、携帯今もってる?」

「はい…」

携帯を取り出すと

「連絡先、交換しよう?
困ったことあったり何かあればいつでも相談のるから」

ポケットから竹内さんが携帯を取り出そうとしたので、慌てて自分の携帯をしまい小さく首をふった。