目が覚めると目の前に綺麗な蓮司の寝顔があって、胸がきゅうぅぅっと締め付けられる。

何度見ても、整った綺麗な顔立ちの蓮司に、ドギマギしてしまうほど私の旦那様はほんとうにイケメンだ。

久しぶりに素肌に感じる蓮司の包容に、私も充分すぎるほど昨夜は甘く溶けてしまうくらい身も心も満たされた。

うん、私も蓮司不足で酸欠状態だった。

そっとベットから抜け出そうとすると、伸びてきた手が私を蓮司の方へ引き戻した。

「今日…弁当いいから。
もう少し……このまま一緒にいて…」

目を閉じたままの寝起きでかすれた声がして、温かな胸の中に再び閉じ込められた。

「明莉、……朝から…シテもいい?」

「えっ!?」

「まだ、明莉が足りてないっていうか、目が覚めたら裸って………
ダメだっ! 我慢できないっ!

悪い、明莉今からする!」

「えぇぇーっ!!!」

あっという間に蓮司が覆い被さり、少し伸びた髭が肌を掠めていく。

すっかりスイッチが入った蓮司はもう止められない。

一瞬時計に目をやったが、すぐにそんな余裕なんてなくなり、会社についたのはギリギリの時間だった。