「いや、俺らが聞いたんだしいいよ全然。」
そうおっしゃってくださる涼介さん。
「あの、みなさん大丈夫ですか?」
みなさんとても驚いたご様子で、一言も喋りませんわ。
「あ、ごめんごめん、大丈夫!麗花ちゃん、今日は色々あって疲れてるだろうからもう休んだら?」
「そうですね。ではお先に、おやすみなさい、みなさん。」
そう伝えて恭也さんのお部屋に戻ると、恭也さんはパソコンに向かって何か作業をされていました。
「恭也さん、今制服がボロボロでとても帰れる状態ではないので、恭也さんのお部屋に泊めていただけないでしょうか?」
おずおずとそう尋ねると、
「ああ、いいぞ。」
意外とすんなりそう仰ってくださいました。
「あ、ありがとうございます!」
よ、よかったですわ…!
「私は床で寝るので、極力恭也さんにはご迷惑をおかけしないようにしますわ!」