「え、麗花ちゃん何その格好?!
え、ご褒美?!ご褒美なの?!」
二階のリビングに戻った途端に騒ぎだす唯斗さん。
「恭也さんのシャツをお借りしたのですが、ズボンが大きすぎて履けなかったのです。」
「いや、いいよ履かなくて!もう全然履かなくていいよ!」
随分と興奮したご様子の唯斗さん。
「総長は麗花さんの格好を見て何も言わなかったのですか?」
「『あまり他の奴らの前にはいくな』とは言われました。」
「「「「「(やっぱり)」」」」」
それにしてもどうしましょう。
破れた制服で帰ればお母様に事情聴取されますし、
この服で帰ってもやはり事情聴取されるでしょう。
う、うーん…。
「麗花、どうした?」
急に黙り込んだ私を心配してくださる涼介さん。
「えっと、この格好では帰れませんので、どうしようと思いまして…。」
「確かにこれじゃあ帰れねーな。」
「じゃあ麗花ちゃん今日泊まってけば?」