恭也さんに服をお借りして、シャワーに入ったものはいいものの、
「大きすぎますわ…。」
とても背が高い恭也さん。
シャツはお尻が隠れるほど長くて、ズボンは履くと引きずってしまいます。
ズボンを引きずって履くのは申し訳ないので、シャツだけでいいかしら?
そう思って外に出ると、ちょうど蓮さんにばったりと会いまして。
「蓮さんも今からシャワーですか?」
「まあ、はい。」
そして私の格好を見て少し驚いていらっしゃる。
「それ、総長の服っすか。」
「はい、お恥ずかしいことに、ズボンが大きすぎるので、シャツだけお借りしてますわ。」
「俺総長ほどデカくないんで、服借りたければ、その、いつでも…」
?
「蓮さん、服貸してくださるのですか?」
「まあ、減るもんじゃないんで…」
まあ!
「ありがとうございます、蓮さん!次服を引きちぎられたときは、蓮さんの服を借りさせていただきますわ!」
「いや、また服引きちぎられる予定なんすか」
はっ!
確かに、またお洋服を引きちぎられるのはごめんですわ…。