大きなベッド一つと棚くらいしかないですが、黒を基調としたとてもおしゃれなお部屋ですわ。
お部屋を物色していると、恭也さんが服を取り出してベッドの上に置かれました。
「気持ち悪いだろ。シャワー入って着替えたらどうだ?」
確かに、ブラッドの方々に色々と触られ気持ち悪いですわ。
「これ、恭也さんのお洋服ですか?」
「ああ、嫌か?」
表情はあまり変わりませんが、少し不安そうに見てくる恭也さん。
「いえ、全然。むしろ嬉しいですわ。私、恭也さんの匂い、すごく好きですの。」
今着ている恭也さんのジャケットもすごく落ち着く、良い匂いがしますわ。
「っそういうことを、軽々しく言うな。」
やはり少し恥ずかしそうにそっぽを向く恭也さん。
本当に、可愛らしいお方。
でもすごくお強くて、優しくって。
「恭也さん、
私を助けてくださって、ありがとうございます。」
そんなあなたに、精一杯の感謝をお伝えしたいです。
「…ああ。」