「立てないのか?」


「はい、足に力が入らなくて…。」


そういうと、ヒョイッと私を抱き上げてくださる恭也さん。



こ、これは世に言うお姫様抱っこというものでは?!



恥ずかしくて、顔が熱くなるのが自分でもわかるますわ。



それにしても、近くで見ても本当に綺麗なお顔ですわ、恭也さん。



毛穴ひとつない綺麗なお肌に、すっと通った鼻筋。



そしてとても長いまつげがキリッとした瞳に影を落としていますわ。



本当に、綺麗なお方…。



「そんなに人の顔をジロジロ見ないでもらえるか。」



そうそっぽを向きながらおっしゃる恭也さん。



「す、すみません!その、とても綺麗なお顔だな、と思いまして…!」



「!」