「じゃあねー!麗花、バイバーイ!」
「はい、お二人とも、さようなら!」
今日は恭也さんが迎えに来てくださるらしいのですが、少し遅れる、と連絡がありましたわ。
「高宮さん、ちょっといいかな?」
声がする方をみると、隣のクラスの宮瀬さんがいらっしゃいました。
一年生の時は同じクラスでしたのよ。
「宮瀬さん!お久しぶりです。」
「高宮さん、俺の名前覚えててくれたの?嬉しいなー。」
「もちろんです。お元気でしたか?」
宮瀬さんとは何回かお話ししたことがあるのですけど、お優しい方ですよ。
「高宮さんって最近ほぼ毎日お迎え来てるよね?」
「あ、はい!今日もお迎えに来てくださるので、待っているのですよ。」
「え、高宮さんのお迎えの車、裏門の方で見たよ?」
え?
裏門、ですか?