「すみません、今週末はもうすでに予定が入っておりまして…。」
「えー?!なんの予定?!」
暴走です!!
なんて言えるはずもないので…
「えっと、親戚の方々がうちにいらっしゃるので、お母様に接待を任されているんです。」
こ、これなら大丈夫でしょう!
「そうなんだー。残念。じゃあ一樹のうち行ってゲームでもしよっかなー。」
「おい、なんで勝手に来ることになってんだよ。」
やはり、嘘をつくのは心が痛みますわ。
ミナさんにも一樹さんにも、いつかは言わないといけませんわ…。
でも、お二人はどう思うのでしょう?
暴走族と関わっていることを知ったら、怖がられてしまうでしょうか?
そう思うと、どうしても言い出せないのです。