「はい、ですからみなさん仕方なく私を仮の姫として守ってくださってるんです。



もちろん、もし本当の姫の方ができたら私は去るつもりです。」



そうよ、私はみなさんを無理に守らせてしまっているのだわ…。



本当の姫ができたら、みなさんとはもう会えなくなってしまうのね…。



胸の奥が、チクっと痛む。



「女神様、それは違うと思いますよ。」



座っている私に目線を合わせて話してくださる里奈さん。



「だってもし本当に青龍のみんなが仕方なく女神様を守ってるんだとしたら、姫として女神様をお披露目させてくれると思いますか?



それに青龍のみんな、女神様のことすごい優しい目で見てましたよ。



女神様は、みんなに大事にされてますよ。」