「まあ、素敵ですわね!」



「はい、緊張してたんですけど、涼介がリードしてくれたので、とても楽しかったです!」



満面の笑みでそう答えてくださる里奈さん。



本当に素敵なカップルですわ。



「女神様はやっぱり恭也さんの彼女さんですか?!」



え?



私が、恭也さんの?



「違いますわ。私、誰の彼女さんでもありませんの。」



「え?でも姫としてお披露目ってことは…」



「姫、といっても仮の姫ですの。



襲われそうになったところを龍斗さんに助けてもらったら、ブラッドという族に私が青龍の新しい姫なのではないかと勘違いされてしまいまして。



私を守ってくださるために、みなさんがわたしを仮の姫にしてくださったんです。」



「え、女神様襲われたんですか?!



こんな麗しいお方を襲うなんて、ブラッドマジ許せねー。」



そういって怒ってくださる里奈さん。