「すみません、癖でして、」


それにしても、唯斗さんはいつも距離が近くて恥ずかしいですわ。



「麗花ちゃん赤くなってるー!超可愛いんだけどー!!え、ハグとか慣れてないの?!」



「はい、お恥ずかしいことに、慣れていませんでして、」


「えーっ!そうなんだー!!超かわ…」



??



唯斗さんのお顔をみると、私の後ろの方を見ながら恐怖で震えておられます。



ど、どうしたのでしょう?!



そう思って後ろを見ると、恭也さんが立っておられました。



なんだ、お化けでもいるのだとびっくりしましたわ。



「恭也さん、こんにちは。ブラウニーを焼いてきたので、よければ召し上がってください。」



ニッコリと笑ってそういうと、相変わらず無表情ですけれど私の頭を撫でてくださる恭也さん。



最近、恭也さんとは距離が縮んだと思います!



最初はなにを考えているのかわからないので少し怖い印象でしたけど、



恭也さん、じつは凄くお優しい方なんですよ。