「ハハ、なんで疑問形なんだよー!麗花ちゃんおもしれー!!」
お、面白いですかね?
「あ、こいつが総長の真崎恭也な。」
そう言ってご紹介してくださる立川さん。
「高宮麗花と申します。よろしくお願いします、真崎さん。」
真崎さん、と呼ぶと表情は変わらないですけど、心なしか瞳が少し哀しそうな色になって、
「ああ。」
とだけおっしゃった真崎さん。
「で、お前にここに来てもらったことには理由がある。」
早速お話を始める龍斗さん。
「えっと、どういった理由でしょうか?」
「麗花ちゃんさ、昨日襲われたんだってね。」
!!
「…はい。」
「ごめんね、辛いこと思い出させちゃって。
でも麗花ちゃんを襲った奴らがブラッドのメンバーだってことがわかったんだ。」
ブラッド…?
ってミナさんが今日おっしゃっていた暴走族の…?!
「ブラッドっていうのは青龍とずっと対立してる族なんだけどよ、
そいつらは恭也が総長になってから青龍に敗北して解散したはずなんだが、
どうやらまたブラッドを結成したいっていう輩が集まり始めて、ブラッドも再結成し始めているんだ。」
そ、そんな…!