そんなことを考えながら全力疾走していると、あっという間に校門の前に着きましたわ。
「よー。昨日ぶり。」
「なっ!龍斗さん!どういうおつもりですか?!」
車の中からお話をされる龍斗さん。
「まあまあそう怒るなって。とりあえず車の中入れよ。」
なっ!
「い、嫌ですわ!昨日助けてくださったことは感謝しておりますが、本当に人違いなんです!」
「学生証。」
う"っ
これは、大人しくおっしゃることを聞くしかありませんわね。
お車の中に入れば、運転席には四宮さんがいらっしゃって。
「こんにちは、麗花様。」
「こんにちは、四宮さん。」
そう言ったら、お車が動き出しました。