「麗花〜!!おはようー!!!」
「おはようございます、ミナさん。朝からお元気ですわね。」
「もうー!ミナでいいって言ってるのにー。それといつになったら敬語外してくれるのー?」
「すみません、癖でして、」
教室に入ると、元気よく話しかけてくださるお友達、沢辺ミナさん。
私が一年生の時にこの学校、慶山高校に転校してきた時に話しかけてくださって、二年生に進級してからも同じクラスで仲良くしてもらっているのです。
「もうー!麗花今日も超可愛い〜!!!肌白いし、超細いしスタイルいいし、目ぱっちりでまつげ長いしもう無理ー!!可愛すぎるー!!」
「そ、そんなに言われたら照れますわ。それにミナさんの方が可愛らしいと私は思いますわ。」
「あ"ー!!可愛すぎるー!!!」
ミナさんはすごく元気で面白い方なので、私が大好きな親友ですわ。
「ミナお前うるさすぎ。朝からなんだよマジで。」
「い、一樹!」
「おはようございます、一樹さん。」
この方は真田一樹さん。ミナさんとは中学のころからのお友達で、私とも仲良くしてくださっているのです。
「お、おー。はよ。」
少し不器用ですが、とてもお優しい方なんですよ。
「ちょっと何赤面してんのよ一樹!麗花は私のなんだからねー!!」
「は?!うるせーよ!ていうかお前いっつも高宮にベタベタしすぎなんだよ!」
「うるさーい!こうでもしないと麗花に変な虫がついちゃうでしょー!先月なんて20人に告白されたんだからねー!」