二階に上がればそこはリビングルームみたいになっており、数人の男の人が座っておられました。
そして私を見た瞬間、
「茉理?!」
「茉理さん!」
「茉理ちゃん!!」
皆さんやはり私のことを『茉理』と呼ばれて、
すごく私を見て嬉しそうにしますの。
「あの、私は高宮麗花と申します。『茉理』さんとは、別人です。」
私がそう言うと、
「え?」
やはり皆さん悲しそうなお顔をなさるんです。
「え、茉理ちゃん、冗談だよね?え?なんで?」
「…すみません。」
何もわからない私は、謝ることしかできなくて。
彼らの悲しそうなお顔を見ると、胸が痛みます。