それからはかれも一言も喋らず、お車の中はとても静かでした。



「到着いたしました。」



そして運転手の方がそう仰ってお車から降りたら、



そこはとても大きな倉庫のような建物でした。



「ついてこい。」



そう言われて男の人についていき中に入ると、たくさんの男の人がいらっしゃって、皆さんものすごく私たちに注目しています。



「お疲れ様です!」と皆さん頭をお下げになるので、男の人はかなりお偉い方なのでしょうか。



それにしても皆さんやはり私の顔を見ては「茉理さん?!」と驚いていらっしゃいます。



「あの、ここは一体…?」



「青龍のアジトだ。」



青龍?



ってミナさんが今朝仰ってたあの暴走族の?!



私暴走族のアジトに来てしまったの?!