声がする方を見ると、お顔は見えないけれど、背が高い男の人が立っていました。
「あ"?なんだてめー。邪魔するんじゃねーぞ!!」
例の三人のうちの一人が急に現れた男の人に殴りかかったが、一発殴られてドォーン!!という音とともに吹っ飛ばされる。
え?
「お、おい!拓也!起きろよ!」
残りのお二人も焦り出しましたわ。
「お前ら、青龍の地でなにをしているか、わかっているのか?」
「「ッ!!」」
月明かりに照らされて見えた男の人の氷のように冷たい目に、私も足がすくみましたわ。
「散れ。」
そのお方の一言で、残りのお二人が走って逃げていく。
た、助かりましたわ…!!