橘くんと帰れるんだ!!やったぁ!!!


すぐに先に歩いていた橘くんの横に追いついて、隣を歩く橘くんを横を向いて見上げる。

うん…最高っ!


橘くんはどの角度から見てももちろんかっこいいけど、隣に並んで横顔を見るとわかる、まつげの長さとか、鼻の高さとか、
橘くんの美形がよく分かるから、私は大好き。


こんな機会、もう一生ないかもしれない。

少しわがまま言ってみよう。




「橘くん!」




なんですか?と言う代わりに私に向けられた視線。

まだ問題集のことを持ち出して無理矢理一緒に帰ってることが不服みたいだ。

でもしーらない!



「腕組みませんか?」

「はい???」



そりゃそうだよねぇ…。