「あずちゃんに、寝不足でぼーっとしてたっていったら、寝不足はダメって言われたから、それは唯斗くんでしょーーって」
ちょっと拙い文だけど、秀才な唯斗くんなら、意味がわかるだろうと思う。
授業中もほとんど寝てるし、ずっと眠そうなのに、クラス一位の常連で、学年でも常にトップ5に入ってるなんて、
絶対に私と脳みその構造がちがう!!
なんてちょっと恨みがましく唯斗くんを見てたんだけど、
「ははっ!なんだそれ」
なんて言って笑ってるから、やっぱり憎めないなぁ。
そんな唯斗くんの笑い顔を見て、照れてるあずちゃんが可愛くてたまらない。
「そうだ、美憂。」
「ん?どうしたの、唯斗くん」
こてっと首を傾げて唯斗くんを見上げると、
「かわいいっ」
なんて言ったあずちゃんに抱きしめられるけど、日常茶飯事なのでスルーだ。
…嬉しいけど。