「ああ、よかった…。」

ぺたんと座り込んだ白雪姫はハッとしました。

『雪は決った場所、決った日にしか降らせてはならない』

「どうしよう!」

『これを破れば重い罰が待っている』

「重い…罰…?」

白雪姫は頭を抱え、ぶるぶる震えました。

吹雪の止んだ地上では、ルイスが今まで見せたことの無い笑顔を無事だった国民達にみせていました。

「……。」

それを見た白雪姫は、静かに微笑みました。罰という名の恐怖に少し怯えつつも、後悔はありませんでした。