知らぬ間に、白雪姫は地上の王子様を眺めるのが習慣になっていました。

そして、いろいろな事が分かりました。

王子様の名前が『ルイス』だということ。国民からは『冷酷の雪王子』と呼ばれていること。でも本当は…

――チピピピピ…

「…小鳥?ああ、怪我をしてるじゃないか。今、手当てしてあげるからな。」

本当は冷酷なんかじゃない、心優しい人だということ…。

白雪姫は日に日にルイスに心奪われてゆきました。