遥香のギターの音は
あたしの心まで
響いてきた。


あたしは今まで
わがままで
自己中で
最低なことばかりしていた。


初めて親に
罪悪感を抱いたときだった。


━そのとき
一筋の涙が頬に伝った。


「…真美っ…!!??どーしたぁ?」

「あたしは…あたしは…っ…ぅぁぁぁぁ…」

いつの間にか
遥香に抱きついて
無我夢中に泣いていた。


人の前では
涙なんか見せたくなかった、
だけど遥香となら自然と
心が開いた。