1月27日

 昨日、大会で負けたので今日は普通に学校で授業を受けた。
 
 勝っていれば今日は試合で公欠だったのに…。

 とは言え、土曜日の休日学習会はサボれたからラッキーだった。


 授業を終え、私はすぐに体育館へ向かった。今日は試合の次の日で女バレは休みだったため、男バレに参加した。

 最初の筋トレは久しぶりでキツかったけど、後半は私の好きなスパイクレシーブの練習が多くて嬉しかった。

 スパイクレシーブの練習は、コートの片面だけを使って行い、そこに2人ずつ入って、それぞれレシーブと2段トスをしたら次の人と交代するというものだ。
 

 私がスパイクレシーブをすると、先生が男バレに向かって、

 「ほら見ろ、わかるか?一旦粘ってレシーブしてから滑ってるの。もう1回やって。」

 と言った。

 私はみんなの注目を集め、緊張しつつも先生のスパイクをレシーブした。

 「おぉ〜。」

 男バレの歓声が上がった。私は先生に褒められた喜びで舞い上がり、相当浮かれていた。

 
 部活を終えてから家へ帰るまでの間、先生に褒められたあのシーンだけが頭の中を何度も駆け巡っていた。

 私が嬉しかったのは、上手い人に褒めらたからかな。それとも、先生だったから…?