それに男バレで自主練するのは嫌いじゃない。
 バレーは楽しいし、先生はかっこいいし、男バレの人はみんな優しいし。

 この間は、練習終わりに
 
 「明日、人足りないから来てほしいなぁ。」

 ぼそっと言われた。

 「えー、しょうがないですね。来ます。」

 (先生に誘われたのに断れるわけない。)

 「でも明日女バレもあるだろ?そうなると男バレに参加したら1日中になっちゃうし無理しなくていいよ。」

 「いや、来ます!」

 「じゃあ、少し早く終わってお昼食べてから、女バレに参加しろ。そっちがメインだから。」

 「はい。」



 「明日も男バレ来る?」

 同年代のやつにそう聞かれた。

 「来る。」

 「無理しなくていいんだぞ。」
 先生はまだそんなことを言っていた。

 「いや、来ます。」

 「なんでそんな反抗的なの。」

 そいつのツッコミに男バレのほとんどが笑っていると、先生が近づいてきて

 「本当な。」

 そう言って、持っていたファイルで私の頭を軽く叩いた。

 (あぁ、もうやられた。好きだー。)
 
 こんなことがあるから、私はどんなに疲れていても女バレが無い日は、毎日男バレに参加している。

 動機が不純すぎるがバレなきゃいいだろう。それに上達したいのも事実だし。