「カチッ」

寝室の電気を消す。扇風機をつけ、横にな

って、目をつぶった。外の蝉の鳴き声がな

り響く。

♪リンリン♪

「あっ。」

この布団は、何故か、ゆゆが乗った時、よ

く鈴のような音がする。どこかきしんでい

るのかと思うだけで、そこまで気にしてい

なかった。




夢、なのか、、、

ゆゆは、何やら女の人の悲鳴と、男の人が

何かゴニョゴニョ言うのが聞こえた。

「まさか、電話をかけたのか?」

男の人が、女の人をぶった。二人は、シル

エットのように見え、ゆゆに形だけ教えて

くれた。

やがて、影がなくなり、声も聞こえなくな

った。

だが次は、髪の毛が1本表れて、巨大化、、

いや、自分が小さくなったのだろうか。髪

の毛に飛び込んだようだ。

一瞬の間があって、次は、手錠が見える。

また、それに飛び込むようにして通りすぎ

る。

次は、、ルービックキューブだ。また飛び

込んだ、、その時だった。

「はっ。」

ゆゆは起きた。そして、電気をつけ、時間

を見る。