***


そして食事をするために部屋を出てダイニングルームとやらに連れて行ってもらったんだけど……。


ここもまた異次元の世界というか、ドラマでしか見たことないくらいの、とても大きな横長のテーブル。

ザッと見ても10人以上は座れるくらい。


「ここのテーブルだと芙結と離れちゃうから、別のテーブル用意してもらってるから」

「は、はぁ……」


どうやらここがメインのテーブルらしく、さらに奥に進むと少し小さい……と言っても、普通の一般家庭にあるテーブルよりは大きい物が用意されていた。


メイドさんがイスを引いてくれて、無事に席に着いたのはいいけど……。


緊張しすぎて、ごはんが喉を通るような気がしない……!

というか、わたしが食べられるもの出てくるのかな……。

昔からかなり好き嫌いが多くて、偏食気味だから普段あまり外食とかはしない。


コース料理とかは食べられないものがぜったい含まれているし、料理の中に嫌いなものが1つでも入っていると除けちゃうし……。