着替えの間、芭瑠くんはここから出てソファがある部屋で待ってくれている。
「あ、着替え終わった?」
慣れない格好にまだ戸惑いがあるせいで、扉からひょこっと顔を出すだけ。
「どうしたの?早くこっちおいで?」
ソファに座って手招きしてくるから、ゆっくり近づいていく。
「あ、の……これ、変じゃない、かな」
こんなに可愛いデザインの服、わたしなんかが着ていいのかなって思っちゃう。
似合ってなかったらどうしようってなる。
「変じゃないよ。むしろ芙結のほうが可愛すぎて服が負けてるってくらいかな」
「そ、そんなことないよ!」
「芙結って自分の可愛さに疎いんだね。
まあ、そこも可愛いけど」
腕を引かれて、そのまま頬にチュッとキスをされた。