「こんなに受け取れないよ」
きちんとお金払いたいけど、これだけの数と高そうな物ばかりだとわたしが払える額じゃなさそう。
「もしかして気に入ったものなかった?」
「そ、そういうわけじゃなくて!」
「あっ、ほら。これなんて芙結に似合いそうだね。着てごらん?」
「えっ、ちょっ……」
たくさんある服の中から白のニットワンピースを手に取り、わたしの身体にあてる。
全身がよく見えるように、鏡の前に立たされて。
「やっぱり芙結は白とかピンクの可愛い服が似合うね。とりあえずこれにしようか」
結局、芭瑠くんに言われるがまま渡されたものに着替えを済ませる。
さっきのワンピースより少し丈が短くて、膝より上くらいで。
袖のところがリボンで結ばれていて、肩より少し下にさげて着るオフショルのワンピース。