思わず目が点になってしまうくらい。
部屋の広さはさっきの寝室に比べたら小さいけれど、問題はそこじゃなくて。
「な、なんでこんなにたくさん服が!?」
部屋中に可愛い服や靴、
カバンやその他にもアクセサリーや小物がたくさん。
まるでどこかのお店丸ごと買い取ったような驚愕の光景。
部屋がクローゼットになってる。
「これぜんぶ芙結のだよ」
「わ、わたしの!?
えっ、こ、こんなにたくさん悪いよ!!」
どう見ても高そうな物ばかりだし、わたしだけにこんなお金をかけてもらうなんて申し訳ないよ。
「何が悪いの?
僕は可愛い芙結が喜んでくれたらそれでいいのに」
「で、でも……こ、こんなに」
「じゃあ僕からの誕生日プレゼントってことにしようか。可愛い芙結ならきっとどれも似合うだろうから」
これ誕生日プレゼントって規模じゃないよ!
いったい、これだけ揃えるのにいくらかかって……。