あのまま気づいたら眠ってしまっていて朝起きた時にはいつも起きている時間をとうに過ぎていた。


そのまま部屋に戻り、制服に着替えて、髪を梳かして、ひととおり準備をする。


窓の外を見たら分厚い雲から雫が落ちていた。

ポツポツと屋根にぶつかる音が聞こえてくる。




スクールバッグを肩にかけて、ローファーを履いて、ビニール傘を持って家を飛び出した。


歩き始めるといつも行く海が見えてきた。

今日は残念だけど時間がないから行けない。


ビニール傘の向こうに見える空を見上げて、ふと思う。



晴れたり曇ったり、雨が降ったりしている空は今の私に似ているなと。

最近の私は心が少し晴れたり、でもまた曇って大雨が降って、複雑。



ほんとうはずっと曇りでなきゃいけないのに。



昨日のことがあったからかまだ頭が痛む。

頭が割れそうなほどの痛みがずっと襲ってきて、歩くのもしんどい。