私は謝ることしかできないくて。

無力で役に立たなくて。



『あんたが泣く資格なんてない!!!!』

私に泣く資格も笑う資格もない。



私は無理矢理立ち上がって、走った。

逃げたんだ。



そのまま家に帰ってベットに横たわった。

目元が熱くなるのに泣けない。



「はぁ……っ、おとぉさん……っはぁ……おかあさん……はぁ……っ……ごめん……なさい」


「ごめんなさい……っ」



死にたい、と思った。

消えたい、と思った。




それなのに、意に反してつぶやいてしまうんだ。




「せんせ……っ」





『つらかったら誰かに話せよ』

『そうだな、俺でもいい』

『ひとりで抱え込むな』



先生の言葉が脳裏にこびりついて離れない。



先生の言葉にうれしくなってる自分がいた。

先生なら、って思ってる自分がいた。


少しだけ浮かれて、壁を壊そうとしてた。