その日の夜。

私の体に異変が起きた。


 
手足が動かなくなってしまった。

これも病気のひとつで、片麻痺の運動障害。




思い出すのは今日の放課後。

先生との勉強が終わったあと、総合病院に向かった。


入院を勧められた。

私はどうしても嫌だった。


PMLの進行ははやく、私は珍しいと言われた、視覚異常や片麻痺が起きることは増えて、前よりは頻繁になった。

それでも薬を飲んだら治まることが多い。

なぜだか私にもわからない。




確実に私の病状は悪化している。

自分でもわかる。



もう私には時間がないーー。



治療の方法なんてないのに、非科学的製剤の使用をやめる、それしか方法がない。





ねぇ、なんで動かないの?

なんで私がこんな思いしなきゃいけないの?






私はじっと大人しく待っていた。

治まるのをずっと待っていた。



ふつうならこのまま治まらず、どんどん悪化していくのだろう。


私もいつかはそうなる。

今はたまたま。




私は恐怖に脅えながら夜を過ごした。