「誤魔化すなよ、うちらが悪くなるじゃん!お前が謝れよ!いっつも音楽サボってごめんなさいって謝れよ!」


金切り声が中庭に響き渡って、泣いている私は注目の的。


なにもできない。

身体が動かない。言うことを聞いてくれない。



「あーあ、ほんと死ねばいーのにさ」


あの時も。


『あんたが死ねばよかったのに!』


奔波のように溢れる。

何かが溢れ出す。



「もうやめてよぉ……っ、ねぇやめてよやめて……はぁ……っ……っ……はぁ、……」


「ねぇほんとにきもい!!死ね!」


さっきまで向こうで見てた人たちが今は集まってきている。

初めはいなかった人も喧騒があまりにも続いているから見にきている。


こんなにたくさんの人がいるのに私をかばってくれる人はひとりもいない。



スマホが向けられても、笑われても、私は動くことができなかった。



だんだんと意識が遠のいている。

視界がぼやけて、頭がクラクラする。


声が聞こえるーー。

私を責める声が、聞こえるーー。



このまま死んじゃうのかな……。