次々に言われ、止めてくれる人もおらず、どうしたらいいかわからなかった。

こわい、という気持ちしかない。


「ごめ……ん、なさい……」

「謝らなくていーよ」

「……?」


私は下げていた頭を上げた。


「その代わりあんたも恥ずかしいことするんだよ?」

「えっ……」

「みてあれ、クラスメイトじゃん……面白そうにあんたのことみてるね〜〜」


彼女が指した方に視線を移すとクラスメイトおもしろそうに笑っていた。

歩生さんが勝ち誇ったように笑う。


「だってじゃなきゃ不公平でしょ?」

「…………」



私はうつむいて目をぎゅっとつむった。

これからの恐怖に脅えながら。



「ここで大きな声で騒いでみてよ、だってあんたっていつも大人しいからみんなみたいじゃん?」


「あんたがいることでみんな迷惑してんだよ、だから謝るくらいのことはしたら?」


脅えてる私の隣で歩生さんは言葉を繋ぐ。