手を繋いで空を見上げよう
この広い空のどこかに居場所があって
ぽかんと浮かぶ雲だって居場所をもとめていて
みんなみんな居場所を探して生きているのかな
大丈夫、きみと手を繋げばどこにだって行けるから


涙を拭って空を見上げよう
真っ暗な世界に差し込んだ光
たよりに進めば広がっていた明日が
今日の私を鮮やかに色づける
これからも、きみと迎える明日はきっと美しい



きみと手を繋げばどこにだって行ける
きみは私の光だから────





歌い終わったあと私にはもう力が残っていなかった。

朝日さんに支えてもらって起きていたけれど、限界に達して前のテーブルに頭をつける。




歌ったのはほんとうにひさしぶりで。もう一生歌えないと、そして歌ってはいけないと思っていたのに。



罪悪感がゼロなわけじゃない。でも前ほどでもない。


先生の前で歌えて約束を果たせてよかったと心から思うから。





先生が私のベットに近づいてきて私の目を合わせるようにしゃがみこむ。