先生は嫌な顔ひとつしていなくて。それどころかやさしく声をかけてくれて。



明日から今まで通り話せる自信がない。ほんとうは嫌だったんじゃないか。もう無理だと思っているんじゃないか。いろんなことを考えてしまう。



一線引かれることも拒絶されるのもなれている。



でも私は先生には拒絶されたくないんだーー。

こんなに何もできないのに先生に嫌って思われたくない。




誰かが私の病室にはいってきた。静かに入ってきて静かにベットのとなりの椅子に座った。


目をつむっているから顔は見えないけれど、わかる。誰かわかる。



でもここで目を開けてしまったら何回も「ごめんね」って謝る。もしかしたらどうしたら良いかわからず下を向いてしまうかもしれない。



わざわざきてくれたのに最低だけれど寝たふりをする。


こうやってまた逃げるんだ。弱いから。




「迷惑じゃないって何回言ったらいいんだ?「ごめんね、ごめんね」ってさなんか謝ることしたのか?俺は「ごめんね」を繰り返すお前を見てる方がつらい」