「大丈夫だって」

「…………」

「完食。えらいえらい」



「あ……りが……う」



先生が笑ってくれるから私も笑えて。朝起きた時から先生がくるのが待ち遠しくて。

ほんとうはもっとマシな格好でいたくて、こんな姿見せたくなくて。



うれしいけれど、マイナスの感情も沸いてきて。



「何回も言うけど、迷惑じゃないから」

「う…………ん」


毎日思うんだ、こんな時間が続けばいいのにって。







私はあと何ヶ月生きられるんだろう。ひとりになるとどうしても考えてしまう。


死を意識して生きるのはこわい。けれど、聞くのはもっともっとこわい。



私は日に日に弱っていて、身体を動かすのはもちろんのこと、目を開けることすら億劫で。



外に出たいなぁ。カーテンの向こうに広がる外の世界にでたいなぁ。


ふつうに話したい、文字を書きたくて。



あの時は当たり前で、感謝したこともなかったのに……。