先生が笑っていたらうれしくてうれしくて。

フッと息を洩らして笑ってくれる先生が好きで。

もっと笑ってほしい……悲しい顔なんてしてほしくないって何度も思ったよ。

先生にクールなんて似合わない。泣けなかった私に泣いていいよってほしかった言葉をくれた。

ほんとうはすごくやさしくてあたたかいひとだから。



「先生は私のこといつも助けてくれた。今日だって自分が危ない目に遭ってまで助けてくれた。泣くまで私のこと心配してくれたじゃん……っ!そんなひとのどこが弱いの……!?先生の笑った顔好きなんだよ……これからも笑っていてほしいよ……先生は不器用なだけですごく優しいんだよ……っ!」


「先生はちゃんと前に進んでるよ。弱くないよ。卑下しないで……」


私は手を伸ばして先生の頭に触れる。

先生がいつもしてくれたようにぽんぽんと撫でる。


「泣きたいなら泣けば?その言葉そのままそっくり返すよ」