「やめて……全部私のせいなの……!私が全部全部悪かったの……!」


「先生だってほんとはそう思ってるくせにっ!私のことなんてどうでもいいよ」


一度出てしまったらもう止まることはない。

次から次へと言葉が飛び出す。

私はもう甘えたくない……だから冷たく突き放す。

それなのに……先生は。


「あれはお前のせいなんかじゃない、お前が何をしたんだよ、なんでずっと自分を責めるんだよ……っ!」

「そんなこと思うわけない、思ってたらお前の近くになんていないんだよ」


先生が私を抱きしめる力を強める。



「わ、たしのせいだから……私が歌わなかったら……」

「俺はお前のせいなんて思ってない」

「先生を苦しめたのは私だよ……私は人殺しなんだよ……!」

「勝手に決めつけてんなよ、勝手に俺の事まで不幸にしてんなよ」


「先生になんてわかんないよ……っ」


ほんとうはこんなこと思ってないのに。

人殺しの私がひとと話す資格なんてないから。

だからもっと冷たく突き放すんだ。


「お前の両親は今のお前を見て喜ぶのか?笑わないで生きろって思うのかよ、ずっと悲しんでろって思うのかよ、そういう親だったのか?」

「知らない……っ」

「考えてみろよ、考えろよ」