私はその時気づいた、気づかされた。

私はたくさんのひとの命を奪ってしまったんだと。

私のコンサートがなければ、苦しむひとがいなかったのだと。


『もう二度と歌わないで！！！！』

『あんたの歌なんて聞きたくない！！！！』

『歌なんて歌わなきゃみんなは死んじゃわなかったのに……！』


私はとことん自分を責め続けて、追い込んだ。

私が歌わなかったらみんなは生きてられたのに。

お父さんもお母さんも私と一緒に過ごせたのに。

後悔だけがいつまでも押し寄せてきて。


学校に行けば「死ね」「消えろ」「人殺し」と言われ続け、家に帰れば近所のひとに睨まれた。

「私の子供を返してよ」と……。


私は何も言い返せなかった、言われても仕方なかったから。

学校に行けなくなっていき、外に出ることもできなくなった。


『ふつうじゃない犯罪者のお前が学校にくると目障り！』

『あんだが死ねばよかったのに！！！』


初めは居眠りをした運転手が悪いと思っていた私もだんだん壊れていき、自分のせいだと思うようになり。