「よく平気で学校にこれたね、"人殺し"のくせに」

幼稚園から仲の良かった親友が私に向けて吐いた言葉。

「え……?」

「え、じゃねぇよ!人殺し!!」

「おはよう、とか私たちのことばかにしてるの!?」

「してないよ……?なんで……?」


その当時の私はほんとうにわからなかった、むしろ「大丈夫?」って言われると思っていて。

冷たい視線の理由が心底わからず、戸惑っていた。


「あんたのせいで私のお母さんは死んじゃったんだよ……返してよ!!!!!!!!お母さんを返してよ!!!!!あんたの歌を聞きに行って死んじゃったの!なんで歌ったの!?人殺し!!」


その瞳からたくさんの涙が溢れ出して。

私の胸ぐらを掴んでいた手から力が抜けていって。

私は呆然とした。


「お前のせいで俺の姉ちゃんが大怪我したんだ!」

「花園さんのせいで僕の祖母と祖父が犠牲になった」

「あたしのママ返して……!!!!」

「うちのお父さん返してよ…………」