じっとわたしを見つめる目は疑いそのものだった。



そこまでしてわたしを庇ってくれなくてもいい。



だからわたしは逃げた。



リサはあいつに言い訳をしているみたいだったけれど、どうでもよかった。



どうやってもここではわたしが悪いのだ。



たった1人、味方になってくれた人をわたしは自分で切り捨てたのだからもう味方はいない。



黙って席に着くと、あいつから厳しい目線が送られてきたのは分かっていたけれど、無視をした。



わたしのことなんて相手にするだけ時間の無駄だ。



リサみたいな、男子受けのいい容姿の人たちと関わっていればいいのだ。



程よいブラウンの髪色でナチュラルメイクでスタイルが良くて可愛らしい、愛想の良い女の子と。



わたしなんて、髪の毛を染めて突っ張っているだけなのだから。



嫌われても仕方がない。



誰かといることの方がわたしにとってはイレギュラーなのだから。